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「どうしてお庭づくりを安く済ませようとするんだろう?」をお金の心理学で考えてみた

shino-sora garden ディレクター

更新日:2024年3月7日


庭づくりを安く済ませると後悔します
庭、建物、すべての空間が調和してこその「家」ですね


予算の出所を脳が勝手に変えてしまう


家では晩御飯の買い物担当のshino-sora garden ディレクターです(調理も担当しています)。


物価が上がってる昨今、マヨネーズやお味噌などは、プライベートブランドを選んで1円でも安く済ませようとしています。



ですが、週末であったり、例えば妻と喧嘩した後だったりは、いつものデイリーワインよりも、ちょっとお高めのワインを躊躇なく買い物カゴに入れたりします。



支払いは同じ財布からなのに、なぜこんな不合理なお金の使い方になってしまうのでしょう?



答えは「メンタルアカウンティング」です。



マヨネーズは頭の中の「日常生活費」というお財布から支払われますが、ワインは頭の中の「自分(妻)へのご褒美費」もしくは「妻のご機嫌をとるための接待交際費」という名目で支払われます。



同じお財布から出されるお金なのに、勝手に頭の中でお金の出所を変えてしまう。



普段は財布の紐をキューっと絞っているのに、「ご褒美」や「交際費」「旅行だから費」などはパックリ口を開けたガマ口から、どんどん支出される。



これで影響を受けちゃうのが、お庭づくりなんです。





「お庭づくりを安く」してしまうカラクリ


ハウスメーカーの営業をしていた頃の話。



設計の初期段階では、キッチン、ユニットバス、トイレなどは標準的(比較的安価?)な設備が見積もりに入れられています。



そして、ショウルームでの打ち合わせで、その標準設備のモノを確認していると、隣に最新モデルが展示してあったりします。



オールステンレスの広いシンク、ジャグジー付きの広々バスタブ、スリムで宙に浮かんだデザインのトイレ・・・などなど。



もう標準モデルには戻れません。



どんどんグレードアップして、予算は10万、20万..........と上がっていきます。



これは、メンタルアカウンティングで言うと、「一生に一度」の「新築費」から支出されます。



しかも、住宅ローンの何千万円という予算の大きな後ろ盾がある。



何千万円の「借り入れ」なんですが、審査が通れば自分のお財布の中のもの(と錯覚)。



グレードアップすることで、新しい家での暮らしの満足度が高まるのは良いことなのですが、当然お家づくりの予算にも、「枠」と言うものがあります。



そして、設備のグレードアップに反比例して制限されていくのは・・・。



「お庭・外構費用」です。



ハウスメーカーとのお家づくりの打ち合わせは、ほぼ「内向き(建物中心)」に行われます。


「一生に一度の買い物ですから」と耳打ちされて、設備をグレードアップする気持ちもわかります。



ですが、


「お庭作りはなかなか後ではできませんよ。一生に一度の買い物ですから」


と、お庭づくりにも、「ワクワク」を振り分けてほしいものです。








ネットに「格安」を謳った広告が溢れている理由


新築のお引き渡し後、「新築予算額」は「ローン返済額」に姿を変えます。



毎月お財布の中から、ローン返済、生活費、教育費、その他もろもろが支出されます。



新築の窓の外には、砂利敷きのままのお庭(らしき)スペース。



さて、「いつかはお庭を」と思っていても、旅行にもいきたいし。



お庭に出ることもないので、窓のカーテンは閉めたまま、暮らしは内向きになり、「まあ、庭はまだいいか」となります。



とはいえ、砂利敷をせめて土間コンクリートにしたい、デッキくらいは作りたい。



でも、メンタルアカウンティング的に「ワクワク」の要素を失った「お庭費用」は、日々の生活費から拠出されることはなきに等しく、改めてリフォームローンを組むなんて論外です。


となると、


「なんとかお庭づくりを安く済ませたい」と思い始めてしまう。



これが、ネットで「お庭づくり」「外構」と検索すると、「格安」「〇〇%オフ」「〇〇万円以内で」と枕詞が付いてくる理由。



「DIYで〜」と検索候補が出てくるのも同じ理由です。





施工業者さんからしても、庭づくりや外構工事は、新築のキッチンのグレードアップのように、大きな予算から「ほいっ」と出てくるものではなく、絞られた予算の中からさらに絞り出されてくるもの、と言う認識がある。



だから安さを強調してしまう。




「ワクワク」をある程度形にしておく、のが大切


これまで「お庭づくり」は、メンタルアカウンティング的に言って、ギュッと財布の紐が絞られてきたジャンルでした。



「本来の望む庭を」、「本当に心から望む庭を」と思っていても、「家づくり」に比べて「庭づくり」の順番は後々に回され、そのせいで予算がつけてもらえない。




なぜなら、「心から望む庭のカタチ」を描き出さずに家づくりを始めるから。





新築や中古住宅購入など、大きなお金を使うときには、「心から望む庭のかたち」と「メンタルアカウンティング」を意識してください。



庭を含めた家で、何事にも変えられない「幸福感」や「満足感」が得られ、充実した人生を送る。もしそれができるのであれば、お庭に費やしたお金は「生きたお金」になります。




それによって、「生きないお金」が抑えられ、「心から望む庭」を手に入れることができます。



そして、幸福感に満ちた日々が、人生を豊かにしてくれる。


shino-sora gardenは、そう信じています。
























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