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再生の庭

花好きの奥様と、樹木に造詣のあるご主人のご夫婦が住まう、築15年ほどのご自宅。

玄関周りは色とりどりの鉢花が飾られていましたが、広いスペースのお庭は手付かずの状態でした。

「庭は作りたいけど、どこから手をつければいいやら」

 

いつかは、いつかは、という思いのまま時間が過ぎていたそうです。山砂が敷かれただけのスペースは、緑溢れる豊かな庭に。

「こんな庭が欲しかった」

​ご夫婦の望んだイメージお庭作りをお手伝いさせていただきました。

​Before

ご自宅には、これまでほとんど手を加えられてこなかった庭がありました。
そこはずっと「手つかずのままの場所」。

​夏になると日差しが暑く、カーテンは締め切って過ごされていました。

庭には、1本のコブシの木がありましたが、元気がなく、枯れている枝も。
寂しそうにも見えました。


定年を前にして、ふたりは思い立ちます。

――この庭を、自分たちらしく整えよう、と。

奥様は、アカシアやバラなど、花の咲く洋風の植物がお好みで、入り口にはバラのアーチ。

一方ご主人は、モミジやカエデ、ツツジなど山野の雑木がつくる、落ち着いた日本的な景色を愛されていました。

瞑想セッションをすると、奥様は「庭に出たくなる明るさや温かさ、繋がり」を、
ご主人は「森に包まれる落ち着きや、無、一体感」を求められていました。

まったく異なるように見えるふたつの「望み」「好き」。
​でも、四季の移り変わりを感じる庭、庭でゆっくり時間を過ごしたいという想いは同じ。


どのように調和したお庭ができるのか・・・

​After

まったく異なるように見えるふたつの「望み」「好き」を、どちらも大切に一つの庭で調和するために。

経年変化する落ち着いた古石や古枕木で骨格を作り、デザイン。唯一無二のお庭ができました。

​四季で移り変わる木々に包まれるデッキ前は、まるで森の中のように落ち着き、静か。

春の芽吹きや花は喜びを、秋の紅葉や実のなる風景は豊かさと温かさを。

 

入口のバラのアーチからデッキまでを繋いだ古石の小道や木々の足元には、たくさんの宿根草や山野草の花たち。

実は、小さな植物たちがすべてを調和してくれる存在。

ユーカリの古枕木を、既存の塀を生かしてラフに立て並べることで、庭にゆるやかな境界を生み出し、空間に奥行きと表情を与えてくれました。
 

かつての空白だった庭は、いま、ふたりの「好き」と「これから」が交わる、穏やかなステージへと姿を変えています。カーテンを開けると、豊かでくつろぐ家空間が広がっている。そして、デッキで二人で食事をする温かいくつろぎの時間。


​そして、元気がなかったコブシの木は、生き生きさを取り戻しました。たくさんの仲間ができてとても嬉しそうに、花を咲かせています。

動画で観る「お客様インタビュー」

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