整えて、調えて、繋がる
- shinosora77
- 2月9日
- 読了時間: 5分
今日(2月8日)、日本には大寒波が襲来。
朝カーテンを開けると、shino-soraの庭もうっすらと雪を纏っていました。

この有様
そんな中、昨年初夏から始まったお庭作りの内容を振り返っています。
青々とした葉が繁る木々の画像と、窓の景色を見比べると、少し季節感がバグりますが、これからのお庭作りの参考になればと思い、ブログを書いています。
shino-sora gardenにはリガーデンのご依頼を多くいただきます。
ご依頼されるご家族のライフステージはそれぞれ。
そして、お庭を作りたいと所望されているご家族のお庭には何かの木が植えてあります。
ポツンと寂しそうなシンボルツリー
庭作りの途中で止まったまま、まばらに立つ木々
親の世代から受け継いだものの、手入れが十分でない庭木たち
今ある木々を無くしてスクラップ&ビルドすることは、デザインをする側にとってはとても楽でやりやすい、かも知れません。
とはいえ、木も生き物です。
新しく庭を作りたいということで、すべてを抜根してなくしてしまうには抵抗がある。
思い出も、引き継いだ想いもある。
でも、これらをどうすればいいのかもわからない。
ご依頼されるご家族の共通のお悩みです。

昨年お手伝いさせていただいたお客様も、同様のお悩みをお持ちでした。
敷地は広く、お庭作りが好きなお母様が植えた木々が家を囲みます。
お母様が植えた、と言っても、地元の植木屋さんが植えたきり。
その後、剪定や整えは特にされてないとのこと。
お母様はご高齢で、広いお庭の手入れは難しく、
ご本人もご多忙でなかなか庭をケアする時間を捻出できず・・・。
そんな環境の中、もちろん庭が気になりながらも・・・
ケヤキやカツラなどの高木はさらに背を伸ばし、枝葉は隣の木と重なり、絡み合い、
ススキに埋もれたドウダンツツジは枯れ枝も多く、日光を求める枝が横に伸びています。
ツバキの生垣の間のオオデマリ、シャクナゲ、アジサイは好きに伸び放題で動線を塞ぐほど。

そこで、今回手がけるエリア、手がけないエリアを問わず、まずは敷地全体にある庭木を整えることをご提案しました。
目的は、剪定をすることで活かせる既存木の確認をすること(できる限り残して活かしたい)。
「手のつけようがない」という既存木も、整えれば「蘇る」ことを感じてもらうこと。
その印象を受けて、リガーデンエリアのイメージをキャッチしてもらいやすくなるように。
そして、元あった木々たちと新しく迎える木々たちを調和させていくため、です。
既存木を放置して、リガーデンするエリアだけ整えても、敷地全体の豊かなつながりができません。ひょっとしたらお客様の中にやり残し感が生まれるかも知れない。
敷地の中で、エリアごと、新旧の木々との間での調和が生まれにくく、
ともすれば、新たに手を加える場所と手を加えない場所での分断が起きてしまう。
協力会社の古閑舎さんによる剪定は見事でした。
まるで、これまでオシャレに興味がなかったおじさんが、カリスマ美容師(古い)によってイケおじに変身する、みたいなイメージでしょうか。
2tトラックに剪定枝が山と積まれていくほどに、風通しよく軽やかな姿になっていく木々たち。
ススキに埋もれていたドウダンツツジも姿を現し、山採りの木のように形が整えられていきます。
生垣として密に植えられたツバキは、最低限の本数を間引いて、絡み合っていた枝をほどきました。

「こんなに変わるんですね」
生き生きと風通しよい姿に仕立て直された既存木を見て、お客様も感嘆の声を上げます。
新たに雑木を配していくリガーデンエリアも、混み合い、爆発していた状態から、正面に見える阿蘇の山々がすっきりと望めるよう整えられました。
あらためて、敷地全体が風通しよく整った状態で、最終的な植栽の配置を決めていきます。
手描きパースで表現した完成イメージも、整った状態でお客様に確認して貰えば、より深くご理解いただけます。


作庭前に行う既存木の剪定や整えは、とても効率的で予算の圧縮にも繋がり、イメージの共有が容易になる、ということがお分かりになるかと思います。